日本では、緑茶を飲む機会が多いですね。世界的にも、お茶の飲用習慣は緑茶から始まりました。ところが現在では、世界で1年に生産される約530万トンのお茶(カメリア・シネンシスから作られたもの)のうち、実に60%近くを紅茶が占めています。多くの国々で紅茶が親しまれていることがわかりますね。ちなみに緑茶は30%強、烏龍茶などその他のお茶はわずか数%の生産量しかありません。また、日本の生産量は約7.6万トンですが、これはほとんどを緑茶が占めています。
日本では、緑茶を飲む機会が多いですね。世界的にも、お茶の飲用習慣は緑茶から始まりました。ところが現在では、世界で1年に生産される約530万トンのお茶(カメリア・シネンシスから作られたもの)のうち、実に60%近くを紅茶が占めています。多くの国々で紅茶が親しまれていることがわかりますね。ちなみに緑茶は30%強、烏龍茶などその他のお茶はわずか数%の生産量しかありません。また、日本の生産量は約7.6万トンですが、これはほとんどを緑茶が占めています。
お茶のことを何と呼びますか? 世界中の人々にこんな質問をしてみると…? 現在世界各国で使われている「茶」を意味する言葉は「チャ」か「ティー」の、いずれかに大別されます。もとはどちらも中国で、広東語の「チャ」と福建語の「テー」がその語源です。「チャ」は陸路経由で広まり、北は北京やモンゴルへ、西はチベット、インドを経て中近東各地、ロシアへと。一方「テー」のほうは、福建の港・アモイで貿易を始めたオランダの影響が強く、イギリス、フランス、北欧各地など、海路で広まったといえそうです。
ミルクは紅茶の渋みをやわらげてくれるベストパートナー。おいしいミルクティーのためには常温の牛乳がおすすめ。温め過ぎた牛乳は独特のにおいが出て、紅茶の香りを損なってしまいます。エバミルクを入れるとさらに濃厚な味わいが楽しめます。
紅茶にはちみつを加えると色が黒ずんでしまうことがあります。これは、はちみつに含まれている鉄分が紅茶に含まれている紅茶ポリフェノールと反応するからです。もちろん、飲んでも問題はありません。気になる場合は、純粋なアカシアのはちみつがおすすめ。しかし、この色の変化を利用してミルクティーにすれば、亜麻色で濃厚な味わいを楽しめます。
茶葉に熱湯を注ぐと、ティーポットの中で葉が上下に動いている様子が見られます。これを「ジャンピング」といいます。まるで、紅茶がお湯の中でおどっているようですね。ジャンピングはきちんと沸騰させた熱湯を注ぐと起こるので、紅茶のおいしさが十分に引き出されている目安にもなります。
香りや味が最も充実した良質な紅茶が期待できる季節のことを「クオリティーシーズン」と呼びます。産地の気候風土によって異なり、それぞれ特徴のある味わいが楽しめます。例えば、ダージリンの場合、ファーストフラッシュ(3月中旬〜4月)、セカンドフラッシュ(5月〜7月上旬)、オータムナル(10月〜11月中旬)がクオリティーシーズンと呼ばれ、この3つのシーズンでも異なる特徴を味わうことができます。
アイスティーをいれたときに、液がにごってしまったことはありませんか? これは「クリームダウン」または「ミルクダウン」と呼ばれ、紅茶に含まれている紅茶ポリフェノールとカフェインが冷やされることで結合し、肉眼では白くにごって見えてしまうという現象です。品質には問題ありませんが、味のしっかりした紅茶や濃くいれた場合に起こりやすいので、クリームダウンを防ぐには、渋みの少ない紅茶を選んだり、蒸らし時間をやや短めにするとよいでしょう。冷やす前にグラニュー糖を加える方法もおすすめです。
18世紀後半、イギリスの植民地だったアメリカでは、本国同様に茶の消費が増加していました。しかし政府が課した茶税への反発から不買運動と密輸が広がり、茶の独占輸入権を持っていた東インド会社は大量の在庫を抱えてしまいます。1773年、この在庫を安く販売するため東インド会社の関税を免除する「茶法(茶条例)」が制定されると、本国政府のでたらめな政策に反発した人々はボストンに入港した同社の船を襲い、積荷の茶を海に投げ捨ててしまうという事件を起こしました。これが世界史上有名な「ボストン・ティーパーティー事件」です。これがきっかけとなり、後にアメリカの独立戦争へと発展していきました。
また、茶を中国からの輸入にのみ頼っていたイギリスは、需要の増加に伴い支払いにあてる銀貨が不足したため、当時植民地だったインドのアヘンを中国へ盛んに輸出するようになりました。この貿易による軋轢がアヘン戦争(1840-1842)を引き起こすこととなったのです。
1904年、アメリカのセントルイスで開かれた博覧会でのこと。あるイギリス人がインド紅茶普及のためホットティーを提供していました。ところが、猛暑のため、ホットティーに関心を持ってくれる人がいません。そこで、グラスに氷を入れてホットティーを注いだところ、たちまち大盛況となりました。これがアイスティーの始まりといわれています。